民話 びしゃもん子ねこ


挿絵1


むかし緑井権現山のふもと岩谷の里に “ おはな ” という娘がいた。病気がちの母親と二人暮らしで貧乏していた。

また、近所に “ 亥助 ” という、これも貧乏だったが働きものの若者がいた。


挿絵2


亥助はある年の初寅まつりの日、毘沙門さんへお参りに登った。 その帰り、参道脇の笹薮の中からかわいい子ねこが三匹、亥助の方へすり寄ってきた。亥助はおもわず子ねこを抱き上げてふところに入れ、おはなの所へ急いだ。 亥助は子ねこをおはなに差し出した。


挿絵3

亥助の手から受け取ったその時、子ねこはキラキラと光り、おはなの両手の中で小判になった。

毘沙門さんの御利益をもらい、おはなと亥助は末永く幸せに暮らしたそうな。


-おしまい-

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